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イタリアの偉大な調律師であるタローネによって作られた「タローネピアノ」。現在は市場に出回ることがほとんどなく、「幻のピアノ」としても知られています。この記事では、このタローネピアノの特徴や魅力についてご紹介します。
タローネピアノは、イタリアの有名な調律師であるタローネによって作られたピアノです。このピアノは、世界的ピアニスト・ミケランジェリの調律師だったタローネが、自分の理想とする音を追求したピアノといわれており、世界的に人気のある一台でもあります。
このピアノの特徴のひとつが、音の響きを左右する響板。響板のふちを削ることで薄くなり、中心に向かって圧力がかかるように作られることで、ピアノの響きがより増幅しており、美しい音色を奏でるピアノとなっています。
1965年に来日していたタローネは、ヤマハの工場に訪れました。この時、その設備とスタッフの情熱に感激したことから、商品開発に協力すると約束。ヤマハのコンサートグランドピアノCFの開発に際し、アドバイスしたというのはよく知られている話です。
さらに、コンサートグランドピアノCFの開発と並行して、世界的に高い評価を受けているヤマハの人気グランドピアノC3の基礎を作り上げた人物でもあります。
有名なピアニストであるミケランジェリにも愛されたタローネピアノですが、1982年のタローネ没後、ピアノの製造を終了しています。さらに、製造されたピアノはおよそ500台とされている上に、タローネは気に入った人にしかこのピアノを販売しなかった、とされています。
非常に優れたピアノであり、希少価値も高いことからタローネピアノを手放す人は少なく、中古市場にもほとんど出回りません。このことから、タローネピアノは「幻のピアノ」として世界的に知られています。
タローネピアノの製造は1982年で終了しており、さらに製造台数も少なかったため市場にはほとんど出回らないという傾向があります。そのため、タローネの中古ピアノを見つけることができませんでした。
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