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このページでは、イバッハについての情報をまとめています。
イバッハは、日本ではあまり知られていませんが、バイオリンのストラディバリウス、自動車のロールスロイスと並び称されたこともあるピアノメーカーです。
そんなイバッハは、スタインウェイやべヒシュタインよりも前に創業した、ドイツ最古のピアノメーカー。当時演奏家として腕を振るっていたヨハネス・アドルフ・イバッハが、オルガンを手作りしたことから始まります。
彼は、ドイツ中のオルガンとピアノのメーカーを訪ね歩き、その腕はマスター・オブ・アート(免許皆伝)になるほど。やがて、1794年ごろに流行し始めたピアノの製造に着手するようになります。
途中、ナポレオン戦争による経済不況に見舞われましたが、そのような中でも業績を伸ばす事に成功します。 後に、経営を引き継いだ息子のカール・ルドルフとその兄弟が、社名を「アドルフ・イバッハ・ゾ—ン」(アドルフ・イバッハの息子達)に改名。更に1869年からは三代目が社名を「ルドルフ・イバッハ・ゾ—ン」としました。
1838年には早くもアップライトピアノを作成し、それによって会社の名前が知られるようになります。そして、3代目のルドルフ・イバッハ・ジュニアの時代になると工場拡大へ。ヨーロッパ各国を渡り歩き、当時の著名な音楽家であるワーグナーやリストと親交を結び始めるとイバッハのピアノがさらに広まるようになります。
ちなみにこの時、ルドルフはピアノのボディをもっと面白いものにできないものかと、建築士やデザイナーを対象としたコンペを実施。
その流れは現在でも続き、各ピアノメーカーで芸術性の高いピアノが作成されていますが、彼の影響によるところが大きいと言われています。
そして1930年代に入り、当時の経済危機になると生産高は全盛期の12分の1までに減少。
1940年代になっても生産は減少したままなばかりか、第二次世界大戦中には工場が破壊されました。このような状況下で辛酸をなめる時代が続きましたが、1952年になると5代目のヨハン・アドルフ・イバッハによって復活。職人技や技術の粋を凝らした品質から、ピアノの「ロールスロイス」と言われるほどになりました。
ピアノの「ロールスロイス」と言われるほどのイバッハ。どのような音楽家が使用していたのでしょうか。
などが挙げられます。
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