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このページでは、Seiler(ザイラー)についての情報をまとめています。
ザイラーのピアノメーカーとしての歴史は、創業者エドゥアルト・ザイラーが死去し、ピアノ職人として修業した兄弟のヨハネス・ザイラーが工場の技術管理を引き継いところからはじまります。
ザイラーは数多くのピアノ製作の技術革新を行い、特許を取得しました。
木材は一定量の水分を含んでおり、季節により形が変わります。寝かせたり乾燥させたりしないまま家具や楽器を作ると、湿度や温度により木材が変形し、音が歪んだり劣化しやすくなったりします。
ザイラーではピアノの材料となる木材のすべての含水率をコントロールするため、加工後1.5ヵ月程度寝かせます。これにより音の響きがさらによくなり、長期間の美しい音が保障されます。
またザイラーのピアノの特徴はその技術力です。ピアノの響きの要は、振動です。ピアノは弦だけではなく、ボディ全体が振動することによって音を豊かにします。どんなに弦を叩くアクションがよくても、響きが悪ければ音が悪くなります。
ザイラーは独自の技術により、響板を振動させ易くしました。これにより、はっきりとした遠くまで長く響く音を生み出します。
弦やハンマーにもこだわりを見せます。弦は、トップクラスのピアノに使用されているドイツのレスロー社のミュージックワイヤーを使用しています。また低音部の銅巻線は、熟練の職人が手巻きで製作しています。
ハンマーもワイヤーと同様のドイツメーカー製です。アベル社のフェルトにもこだわったハンマーは、適度な弾力と柔軟さを持ち、様々なタッチに応えてくれます。
幅147cm、高さ103cm、長さが186cmのグランドピアノです。カラーは定番の黒色艶出しと、ウォールナット艶消しと、マホガニー艶出しの3種類です。透明感のあるザイラーサウンドが楽しめます。
126MPは、高さ126cmのアップライトピアノです。
一般的なメーカーのアップライトピアノは、鍵盤に入れられる鉛は、モデルが同じであればすべて同じ位置に入れられています。
ザイラー社の場合は、鍵盤の測定・均一にしたうえで、木材比重や性能の差を考慮し、それぞれ違った位置に鉛が入れられます。
天然素材である木材は、同じ大きさに切ったとしても、密度差などにより比重が1つ1つ変わります。
それぞれ違った位置に鉛を入れることで、木材の差で出がちな鍵盤それぞれのタッチの微妙な差を無くし、出来る限り均一にすることを成功しました。
この126MPも同様の手法が取り入れられており、統一されたタッチが感じられるピアノです。
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