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このページでは、ディアパソンについての情報をまとめています。
ディアパソンは、戦後日本で「日本でヨーロッパ製のピアノに負けない理想的なピアノを」という高い目標をかかげられて作られたピアノです。
ドイツのベヒシュタインピアノをモデルに、天才技術者であった大橋幡岩(おおはし はたいわ)氏が設計・製作しました。ちなみにDIAPASON(ディアパソン)はフランス語で「純粋な音」を意味します。メーカーは合併し解散しましたが、現在もカワイ楽器製作所のブランドの1つとして販売されています。
日本ピアノにはなかなかない、ヨーロピアンな響きを楽しめます。また日本ピアノではほとんど採用されていない、弦が総一本張りのモデルもあります。
ディアパソンの特徴は中立音の美しさです。現在のピアノは、響きを重視し、できるだけ華やかでパワフルな音を奏でることを意識しています。
ホールなどでピアノを弾くことを考えれば、これらの響きも大切なのですが、やりすぎてしまうと雑音が含む耳障りな響きになってしまいます。
ディアパソンでは、あえて響きを抑制することで、雑音を防ぎ、安定的でクリアな響きを実現しています。
どちらの音が優れているかは好みの話になってきます。一般のピアノの音と違う響きを楽しめるのは、ディアパソンの魅力です。
高さ102cm、幅150cm、奥行き164cmの、譜面台の模様が美しいグランドピアノです。
軽やかなタッチから響く、柔らかな落ち着きのある音色は、演奏表現の幅を広げます。
味わい深い音色が楽しめるディアパソンは、どちらかといえば多少ピアノを弾いたことがある経験者向けのピアノです。
現在のディアパソンはカワイ楽器製作所に吸収合併されており、カワイが製作しているピアノモデルの1つとなっています。DR-86は、大橋氏の設計を継承しているピアノです。
現在は販売が中止されており、手に入れるには在庫を購入するか、中古ピアノ店で購入するしかありません。
ディアパソンのクリアで純粋な音色が楽しめます。
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